私たちが使っている木材の節の話です。無垢の木には節が有ります。
節は木の枝なので、木に枝が有る限り木には必ず節が有ります。
有るものなので仕方がないのですが、あまり節が多い材料も見た目が良くありません。
木は成長していくと下の枝は日光が当たらないので枯れていき、
その枯れ枝を内部に取り込んでいきながら木は太く成長していきます。
木の内部にこの枯れ枝が残ったものが『死に節』で、
生きたままの枝を内部に取り込んで成長していったものが『生き節』になります。

木を製材すると、生き節は枝の模様になりますが、
死に節は製材すると抜け落ちて穴ぼこになり、
木の模様として仕方がないとしても、ちょっと節は苦手という方もおられます。
それでは無節の作り方を説明します。

木が若い時に『枝打ち』をしてから成長をさせると、
木の内部に節が隠れて『無節』になります。
今、私たちが使わさせていただいている木は、先祖が間伐をして素性の良い木だけを残し、
その木の成長に合わせて枝打ちをして、大切に育ててきた木です。
ここ数十年、安い輸入木材に押され国内の林業は衰退して高齢化も深刻で、
間伐や枝打ちが出来ずに放置された森林が日本中に多く有ります。
今はウッドショックでにわかに国産材の需要が増えていますが、
山の技術者が急に育つわけもありません。
一過性に終わるのではなく、持続性をもって国産材を使い山側にお金を戻して、
孫やひ孫の代にも今のような良質の木材を残していければと願います。
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