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対比の空間 -スイカに塩を添えて-

こんにちは。

気温も夏のように暑い時期も、度々増えてきました。
梅雨の時期もそろそろなのですが、本当にくるのか、と思いたくなるほど暑いです。
暑くなるとスイカを思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか?
私は暑ければ暑いほど、スイカを縁側でかじりたくなります。

話は大きく変わりますが、今回は、
以前、「住まいの講座」第1回に参加させていただいたときに、社長がおっしゃっていた『対比』という考え方をここで講座のさわりを書きたいと思います。

私が講座を聞いて『対比』について考えていました。

「二つのものを並べ合わせて、違いやそれぞれの特性を比べること。」
:『大辞泉』参照

辞書にある説明を素直に読んでみると、
『対比』は、単に2つの事柄を並べて、何が異なって何が同じなのかといった、間違い探しのような作業に捉えられるかもしれません。
ですが、社長のおっしゃられた意味合いは、おそらく辞書のドライな意味合い(字面だけの意味)としての『対比』だけではない次元で説明されていると私は思いました。

私は『対比』には、
まず物や人、事をつぶさに観察し、その現状に至る経緯まで踏まえて知ることから始まるのだと思います。
目にみえてわかる表面的なことだけではなく、見えない部分への眼差しをもって対比しているか、が大切なのだと思います。

建築空間においてこの『対比』は、敷地のポテンシャル(風、光、景など)を読んで設計すること、を設計思想とする弊社の考え方もまさに『対比』で言い表せていると思います。

例えばですが、「場所の環境に対する観察で得た情報」と「お客様の要望、ニーズの聞き取り(建物内部空間の理想)」との『対比』のなかで生まれる境界線上に、「閉」ざす壁、窓開口で抜けや景色に「開」く壁をつくっていき一つの空間を作っていくような、その場所でしか成立しない唯一無二を浮かび上がらせていくような作業が弊社の設計なのかなと思ったりしています。

他にも、
「光」が降り注ぐ明るい場と落ち着きをつくる「影」の場、吹抜で「高」い気積のある空間と天井の「低」い安定感のある座の空間、いったように、『対比』があることで互いの空間が際立っていくような相乗効果も実はあるのだろうと思います。

スイカに塩を振って、より甘さを引き出すような・・・(それはまた違いますか・・)

詳しくは、「住まいの講座」を実際に受講していただければ、住まいについてだけでなく、自分に無かった価値観、気づき、を得るきっかけになると思いますので、ぜひ参加の方検討いただければと思います。

辻尾