仕事柄、たまに屋根の上に登ることがあります。
正直なところ、高いところは苦手です。
なんとか屋根に上がれたとしても、まともに動けません、高所恐怖症ですから。
その点、大工さんたちは、じつに身軽に屋根の上を移動します。
信じられません。超能力です、あの動きは!
さて、今日は屋根の上のベテラン大工さんの仕事ぶりを見て頂きます。
まずは下の写真をご覧ください。

ふつーの家ではありませんね。
お寺の庫裡、です。
堺市内にあるお寺ですが、当社ではこの庫裡をメインに、
かなり大がかりな再生工事をやらせて頂いております。
この写真からは補修場所は見えないのですが、
右端の方に梯子が架かっておりますでしょ。
ここから屋根の上に登ります。
1階の屋根だから、私でも、まあ、だいじょうぶでした。
はい、これが今回の補修ヶ所。

切妻のところにある化粧板、破風(はふ)といいます。
手前側が外れており、奥側も反れて傷んでいます。
これを新しいものに取り換える作業をしてもらいました。

写真のアングルが変りましたが、作業中の写真です。
取り付けるための下地を調整したいるところです。
話を端折りますが、出来上がりはこんな感じ↓

材料は桧。
節がない桧板を、超仕上げという滑らかな表面加工をしてものを取り付けました。
新しいので、白くて眼をむいておりますね。
あとは、年月の経過が仕上げ工事をしてくれることでしょう。
せっかく本格的な和瓦葺きの屋根をお見せするのですから、
付き物のアレをアップでお見せして、本日は終了です。

鬼、です。
それでは、また。
( 梅谷 )