先日の休暇に金沢へ旅行した際、21世紀美術館へ行ってきました。
丸い形の建物で、周囲は全面ガラス張りになっています。
『まちに開かれた公園のような美術館』が建物のコンセプトとなっているそうで、
周囲の芝生で遊ぶ子どもたちがたくさんいました。
内と外との境界が曖昧に見えるので、より周囲と建物が一体となっているように感じます。
この建物は妹島和世と西沢立衛という建築家の設計ですが、
ちょうど特別展示で、中村好文という建築家の『小屋においでよ!』という展示が行われていました。
中村好文は、建物に新奇性や作品性を追い求めることをせず
主役はそこに住む人たちであり、そこで営まれる暮らしだという考えを持っているそうで
「住まい」に自然体で向き合ってきた中村氏が
「住宅の原型」とする小屋を通して、「住宅とはなにか?」を問い直す・・・という展覧会だそう。
中村氏が設計した小屋が展示されているのですが
ミニキッチン、シャワールーム、リビングと本当にコンパクトな空間。
確かにこれだけあれば、生活はできます。
住まい方は人それぞれですが、住宅ってそもそも何なのか・・・
恵まれた環境にいると、ついになってしまいますが
もっと貪欲になってみれば、今よりもっとシンプルな生活と
空間ができるのかもしれないと感じた展示会でした。
(古瀬)
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