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80年前の設計図

お建て替えをお考えのお宅で、80年前の設計図を見せて頂きました。

その頃の木造住宅は大工さんが 『看板板』 とういう板に簡単な図面を描いて経験で建てており、

図面をキッチリ書いていること自体めずらしかったと思います。

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天井板だと思いますが、一枚ものの板に平面図も書いてあったりします。

青焼き図面は、今、会社にある青焼き機とは逆の青白反転で、

日に当たれば真っ白になってしまうのですが 、保存状態もよくキレイに青白で残っています。

30年前の図面はA2かA1のサイズの青焼きが普通でしたが、今はA3サイズでの出力が一般的になっています。

以前、私もプレゼンにインパクトはないものかと、赤焼き、黒焼きと試したこともありましたが、

やっぱり青焼きがキレイでした。 (もう赤白や黒白に焼ける紙も作られていないのでしょう)

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基礎伏図の補足図面には、習ったことのある懐かしの工法や道具が画かれています。

寸法はもちろん 尺、寸 での表示です。

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見積書になるのでしょうか?材料の一本拾いの明細の下側に金額も書いてあったりします。

(コクヨ439号の帳票というのがまた!でコクヨの歴史を感じます)

襖の金額を比べると今の1/20~1/30 ぐらいなのでしょうか。

 

貴重な資料を見せていただいたY様、ありがとうございました。   (大畑)


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