桜も散り、日差しがやや眩しいくらい気温も上がりはじめ、
本社の前の道沿いに咲くツツジも、鮮やかに咲き誇ってきました。
私は、先日キリスト教会の“起工式”(住宅でいう“地鎮祭”)に出席させていただきました。
印象的だったのは、青空の下での聖歌、祈りのひとときでした。
街なかの現場のため人通りも多く、道を歩く人々が足を止めておられる方もいました。
このひとときは、宗教や人の壁を超えて、街の一体感を感じる時間でした。

ただ、その直後に
自転車をふらふらこぎながらやってきたザ大阪のおっちゃんが、
「今から土地の競売が始まるんか?」と訪ねて来られたとき、
ブログ冒頭のように晴れ渡っていた自分の気持ちが、
一瞬でどしゃぶりの雨模様に変わったのは、言うまでもありません。
それでも私たちの気持ちは、ゆるぎません。
この教会が、街に開かれた場として地域に育まれ、長い年月をこれから私達が建てる教会が
少しでも多くの方の支えになれれば、という思いで、
これからの工事を進めていこうと思います。
住宅はもちろん、様々な用途でコアーの設計思想を少しでも表現していければと思います。
煩悩だらけのあのおっちゃんにも届けたいなあ。
(辻尾)