鬼瓦は鬼の目線の先までが敷地の事が多いと教えてもらった事が印象的で
見つけると確認してしまうようになった田深です。
今日はこの夏に補修工事をさせて頂いた瓦屋根のメンテナンスについてです。
コアーのお施主様からのご紹介で、ご縁を頂きました。
内容としては、鬼瓦(下記参照)が落ちてしまった事と
屋根に草が生えてしまっているとのことでした。
■鬼瓦…鬼瓦は、棟の末端に付ける雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦で、
同様の役割を持つ植物性や石、金属などの材料で葺かれた屋根に用いられるものを「鬼板」(おにいた)
というが、鬼面が彫刻されていない鬼瓦も鬼板という。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

瓦屋根屋さんと調査に行ったところ、瓦屋根の土に雨が染み込み草が生えてしまったこと、
台風などの影響も受けて針金がゆるみ、鬼瓦が落ちてしまったとのことでした。
また、数寄屋風造りのお家の特徴である瓦屋根と銅板の屋根ですが
酸性雨の影響で、瓦の成分が溶け出して銅板に穴を空けてしまっているとの事でした。
30年前との環境の変化はこんな所にも表れてくるのですね!!びっくりしました。
瓦屋根屋さんとの打合せにより、今後草が生えないようにする・瓦が落ちたりしないように補修する為に
棟瓦↓
を一旦外して、漆喰で積み直すご提案をさせて頂きました。

1階が広く1、2階の屋根部分も広い為 瓦工事でおよそ1か月半(6週間)ほどの工期となりました。
足場を周囲組んでの工事だった事、次の息子さんの代までしっかり持つようにしておきたいとのご意向から
屋根が今後30年はもつようにとの工事ですので
銅板の取り替え、とゆの取り替え、木部の塗装 までご提案させて頂きました。

↑ 銅板屋根の玄関は雨漏れもあった為、新しくやり替える事になりました。
最初はこんな色だそうです! 徐々に見慣れた深緑色になるそうです。
木部は今までより濃い色でさせて頂き、築年数に見合う落ち着いた印象になりました。
(↓泉田中モデルハウスと同じ色です)

<Before>
<After>
雨漏りの染みはわからなくなり、雨風から保護できるようになりました。
最初にご連絡頂いてから、思いの外大がかりな工事になってしまいましたが
息子さんの代まで受け継がれるお家とのことで、家としてはとても嬉しい事ですし
私も気合が入ってしまいました!
あまり目立ちませんが、屋根を積み直した事により外壁に関わる部分もあったのですが
今回も【銅板工事~左官工事~塗装工事】と業者さん方が工程の連携プレーを工夫してくださり
当初の工期内に完了することができました!

お家のメンテナンスは手間や費用がかからないようにしたい…という方がほとんどだと思います。
私たちは長期に渡り快適に住み続ける為に、建物で工夫する事が大切だと思っております。
メンテナンス不要の外壁も手っ取り早いかも知れませんが、窓に雨だれなどの汚れが付きにくいように
軒を深くしたり、庇をつける事でも、効果があります!
さらに、夏は日差しを遮ってくれ、雨の日でも少々窓を開けて過ごす事ができます。
メンテナンスフリーだけでは快適な暮らしには繋がりません。
そして、快適で居心地の良い、家族にとって大事な家であるからこそ
メンテナンスをしたいと思えるのではないでしょうか?
家族の一員として、大切に思ってもらえる家づくりの為に
現場では造り手の顔と作業の様子を見てもらいたいですし、一緒に大黒柱を選んだり
打合せでは想いを形にしていくお手伝いをさせて頂いております。
ご自分でできる範囲はメンテナンスをして頂けるように、年に一度メンテナンス教室も行っております!
楽しく、快適に暮らしながら、味わいを増して共に育てて行く…
そんなお家の暮らし方の様子をご覧頂ける 【住まい手宅見学会】というイベントがあります。
ご予約には限りがありますが、ご興味のあるお家がございましたらお問合せ下さいませ。
10/23(土)PM
~バイクを楽しむビルトインガレージのあるお家~
場所:大阪府大阪狭山市
2階建て
敷地面積:99坪
延床面積:54坪
#ビルトインガレージ #わんちゃんと暮らす #ガーデニングを楽しむお庭
10/24(日)
~夢とこだわりが詰まった、暮らしを楽しむ家~
場所:大阪府大阪狭山市
2階建て
敷地面積:62坪
延床面積:33坪
#南北の道路のあるお家 #ライブラリーコーナー #キッチンに広い作業スペース
ご覧頂きありがとうございました!
(住まいの相談室 田深)


