先日、河内長野のホームオーナー様宅にお伺い致しました。
そこは、山あいの古民家が散在する、日本の原風景のような場所。
当日は、小雨が降るあいにくの天気でしたが、
その小雨の白い半透明のベールが周りのトーンを和らげ、
あたかも墨絵を見ているかのようでした。

その日の用事をすませ、帰ろうとしたとき、若奥様が、
「今日はどちらの方から入ってこられましたか?」と
たずねられました。
「バス停の方から来たのなら、カフェができていたでしょ、
このあたりでもランチが食べられるようになったんですよ」
と、にこやかに笑って、そう続けられました。

私は、そちらの方から入ってきたはずなのに、
カフェの存在に気付いておりませんでした。
「帰るとき、見てみます」
そう告げて、私は入ってきた道を引き返しました。
さて、往路で気が付かなかったカフェが、こちらです。


古民家を再生した建物。
見事に、あたりの景色に馴染んでしまって、目立たない(笑)
でも、手作り感満載の、天然木をつかった看板が、しっかり建っておりました。
しばし見とれていると、この店のオーナーらしき人が出て来られたので、
「写真を撮らせてもらってもよいでしょうか?」
と、声をかけました。
その、中年で長髪の男性の方は、にっこり笑って、
「いいですよ!」と返事をくれました。
きっと、私みたいなよそ者から、
同じようなことを言われているのでしょうね、何度も。
残念ながら、この日は中には入らなかったのですが、
改めて、癒されるために訪れたいですね、はい。
このカフェは、幹線道路沿いにある訳でなく、
存在を知らなかったら、偶然にたどり着くことはない、と思います。
目印は、このバス停。

バス停名は「川上神社前」。
(トトロが現れそうな雰囲気ですが、残念ながら「稲荷前」ではないです)

このバス停の横が三叉路になっており、
バス停の裏側の道を降りていったら、先ほどのカフェの前にたどり着きます。
やはり、下にカフェがあることを知らなかったら、
地元の人以外は、降りて行きそうにない道です。
そのバス邸のそばには、無人の野菜販売所がありました。


「新鮮野菜」と書いた、新鮮でない破けたのぼりが、
所在無げに立っているのが印象的でした。
いかがですか?
ご興味が湧きましたら、
上記をヒントに、このカフェ目当てに、
河内長野の山あいに出かけてみませんか。
私が行った日は、たまたま雨の霞がかかった、墨絵のような日だったのですが、
きっと、青い空に入道雲、きつい日差しと、濃い色の木陰
といった、日本の正しい夏風景が映える場所でもあると思います。
夏休みの一日、お子様連れで、日帰りミステリーツアーにいかがですか。
もし、カフェにたどり付けなくても、責任は持てませんが。。。
それでもきっと、お子様にとって、
夏休みの「濃い目の想い出」にはなるかと思います。
(梅谷)
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