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暑い夏を涼しく過ごすために…お庭に緑を取り入れて

夏至も終わり、最高気温が30度を超える真夏日が増えてきて、日差しの熱さも感じるようになってきました。アスファルトやコンクリートの上だとさらに暑さを感じるように思います。

コンクリートで覆われた地面は夏の日射しで表面温度が60度近くまで上がることもあるそうです。また、日射を受けた地面は赤外放射という熱が発せられます。そのため、頭上からの日射しと足元からの熱で外気温が30度の場合でも体感温度は40度にも感じられる様になります。

一方で芝生や地被植物と呼ばれる地面を這うように育つ植物などで地面を覆うと日が当たっているアスファルトよりも10度ほど低くなることが確認されています。  

植物は葉っぱの裏側から水蒸気を出して水分量を調整する【蒸散作用】を持っています。そのため、気温が高ければ高いほど、多くの水蒸気を放出します。それにより表面温度は上がりにくくなり、夕刻には気温よりも低くなります。

 

また、樹木が作る木陰は頭上からの日射しと、それによる足元からの赤外放射を軽減するため、同じ気温でも体感温度が7度ほど低くなると言われています。落葉樹を植えることで夏場は木陰で日射しを遮り、冬には葉を落とすことでお家の中に陽射しを取り込むことができます。

加えて、コアー建築工房では季節によって変化する太陽の動きを考えながら間取りを考えています。そのため、夏には軒の出により日差しをお家の中に入れず、冬場はお家の中へ暖かい陽の光を取り込めます。

↓夏の日射しはシャットアウト

↓冬の陽射しは取り込んで

また、お家の中に風を採り入れるという意味では北庭を設けるのもおすすめです。北側のお庭は建物によって日影ができるので、夏場でも涼しく感じます。

下草の効果、木陰の効果も合わさり、北庭を通る風は涼しく、心地よく感じられます。風は温度が低いところから高いところへ吹くので、涼しい北庭の窓を開けることにより、お家の中に風が流れ込む効果もあります。

気温が35度以上にもなる真夏ではエアコンの力も必要になってきますが、初夏には自然の力を借りながら、暑い夏を涼しく過ごしてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 


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