今回は、なかなかの経歴の持ち主の「横ちゃん」大工さんを紹介します。
堺では超有名進学校を卒業した横ちゃんは、周りの友達がみんな大学に進学するのを横目に
日産自動車に就職します。
横須賀にある追浜工場で、設備機器の保全の仕事をするも、肌に合わず1年半で辞めて
地元に戻ってきました。
その後、大学進学を目指し受験するも、すべて不合格。
仕方なく知り合いのサッシ屋さんに就職します。
そこで2年間サッシの組み立てや配達の仕事をしていたところ、そのサッシ屋さんの経営が
傾き、そこに出入りしていた工務店に大工さんの見習いとして拾ってもらいました。
そこからが大工人生の始まりですが、まだコアーとのつながりは出てきません。
さらに他の大工さんに弟子入りして、2年間修業を積みます。
だいぶ大工さんの仕事に慣れてきたところで、コアーで働いていた錦戸大工に誘われて
コアーの仕事をするようになりました。
その錦戸大工さんはコアーを辞めてしまいましたが、横ちゃんはコアーに残り、棟梁として
コアーで10年以上も働いてくれています。
普段はこちらが何も言わなくても、よくしゃべる人なのに、このインタビューでは
あまり詳しいことは語ってくれませんでした。
たくさんの経験が横ちゃんの「人となり」を形成しているのでしょう。
まだまだ隠していることがたくさんありそうでした。
私が「横ちゃん」を凄いと思うところは、大工さんの仕事が終わる時に必ずお施主様に
対してお礼の言葉を残していることです。
さり気ない気配りがとても気持ちよく思えます。