皆さんは「風除室」の存在をご存じでしょうか?
風除室とは、屋内の温度を保つため、外の冷気や熱気を建物内に流入するのを緩和し、空調の効果を低下させないことなどを目的として、建物の入り口に設けられる空間のことです。
ビルやショッピングモールなどの公共施設の出入り口には大抵設置されていますね。
一般住宅では、北海道などの寒冷な地域でよく採用されていますが、コアー建築工房の家造りでは、家族が顔を合わせる機会を大切に考え、あえて廊下を設けず、玄関から直接みんなの居るリビングにつながるような間取りをしていますので、玄関ドアを開けると室内へダイレクトに外気が進入してきてしまいます。そのため、玄関と居室の境に建具を設け、それを締め切ることで、玄関が風除室の役割を果たせるように設計されています。


締め切ることで、玄関ドアが開いても外気が室内に流入してくるのを防ぐことができます。
また、空気だけでなく、塵や虫が入ってくるのも防げたり、急な来客時にも、ペットのワンちゃんなどが飛び出すのを防止したり、室内への視線をシャットアウトすることが出来たりと、建具1枚でも様々な用途での活躍が見込めます。
(後藤)