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土間空間のある暮らし

美原住宅公園内にある、コアー建築工房のモデルハウスのテーマは「庭屋一如」です。

室内と室外の境界をぼやかすことで、自然の暖かみを感じられて広がりのある空間を演出しているのですが、その効果をもたらすのに一役買っているのが、LDKとお庭をつなぐ土間リビングです。9畳くらいの空間で、外の景色を楽しみながらゆったりくつろげるスペースとなっています。

土間空間を家造りに採用する良さとしては、使用用途の自由度が高いということが挙げられます。

室内と外部とを隔てる開口を開け放てば、室内外が一体の空間となって、室内でありながら屋外でのバーベキューやプール遊びなどを一緒に楽しむことができたり、わんちゃんと良く出かけたり、自転車などの趣味を楽しむ方も、多少の汚れを気にせず入室できる利点があり、非常に使い勝手がいいです。

とは言え、モデルハウスの採用事例だけだと、ひょっとすると現実味がないかもしれませんので、今回は、そんな土間空間を設けたというお家を写真で振り返ってみようと思います。

 

 

美原モデルハウスと同じくLDKとお庭をつなぐプランで、奥行き感があり、用途の連続性を確保できます。日当たりも良い場所に設計をするので、思わず外へ飛び出したくなるような解放感がありますね。

 

 

玄関入ってすぐ、空間を隔てずにLDKが広がり、玄関土間がそのまま縁側のようにリビングに沿って伸びています。ちょっとお店みたいな雰囲気でオシャレですね。

玄関から真っ直ぐ行くと、シューズクロークやパントリーなどの収納があり、帰宅してからの導線計画はバッチリ。住宅として使用する以上、このあたりの使い勝手にも気が抜けません。

 

 

LDKと土間空間がフラットに構成されているプラン。床の仕上げが違うだけなので、部屋割りすらも曖昧で、LDKを広々大空間にしたい場合にも非常に有効です。

 

 

 

どんな空間にも、機能的・意匠的に意図があります。今回話題に挙げた土間空間は、特にアウトドアやそういった雰囲気が好きという方には自信を持ってお勧めできます。

 

個人的には、天気の悪い日に洗濯物が干せそうだなとか、面白みのないことを思ってしまいますが、理想のお家造りを提供する身として、色んな価値観を気にして勉強していきたいなと思うこの頃です。

 

(後藤)

 

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