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チリやホコリもお家の天敵!?

最近、建具が動かせなくて困っているというお客様のところへメンテナンスに行ってきました。

建具が動かせないほど重くなってしまった大きな原因としては、建具自体の荷重を戸車が支えきれずに建具が下がり、床に擦れてしまっていたからというものでした。

通常戸車は戸先と戸尻の方に1つずつ戸車がついており、建具1枚につき戸車2つで荷重を支えています。今回の件では、戸車をより耐荷重の許容範囲の大きなものに取り換えさせていただくことで問題は解決しましたが、原因は荷重だけではありませんでした。

建具の動きが悪いなと感じたとき、簡単な犯人捜しとして誰しもが戸車やレールに埃やごみが詰まっているのでは?と一瞬考えるのではないかと思います。

実際に戸車を交換してみるとやはりその考えはあながち間違いでないことがよくわかります。

まずトンカチとノミなどをつかって、戸車を固定している釘を浮かせて戸車を取り外すのですが、戸車を取り外した後の空洞をノミでほじくってみると、数年間で溜まりに溜まった埃がたんまり出てきます。

建具を動かした際に、戸車が埃や塵を巻き上げて、戸車の上の掘り込んだ空間にゴミが蓄積していきます。そうして髪の毛などが戸車に絡まるとコマが回りませんので、建具が動かしにくくなるのも納得がいくかと思います。

また、玄関に近い位置にあるものだと、レールに砂利などが詰まっているとレールが早くすり減り、レールの交換を検討するなどメンテナンスの回数が増えることに繋がりかねません。

戸車を交換し、建具が軽くなっただけで満足してはいけないのです。

 

建具に関わらず雨樋や外部の配管のマスなども、簡単な掃除をすることでメンテナンスに発展しそうな事態を未然に防げたり、メンテナンスの程度を和らげて、無駄な出費を抑えることもできるかもしれません。

お掃除が一番のお家のメンテナンスだなと改めて感じさせられました。

 

(後藤)


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