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〜佐藤の日記 No.29〜

今回は、木のお家の抗菌作用についてです。

身の回りには、カビや細菌といった目に見えない

ない沢山の微生物が存在していますが、中でも

食中毒の原因として有名な黄色ブドウ球菌は、人や

動物の皮膚、ホコリの中にも存在する、とても身近

な細菌です。

黄色ブドウ球菌は、食べ物の中で増殖するときに

エンテロトキシンという熱に強い毒素をつくって

食中毒を引き起こすだけでなく、毛穴に入り込むと

肌トラブルの原因にもなる厄介な存在です。

この黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果を調べる実験

として、無垢材、塩化ビニル素材およびコピー用紙

を細かくしたものに菌液を添加して培養する実験を

行いました。

それぞれ18時間培養した菌を、生理食塩水で洗い出

し、菌が含まれた液を培地に塗ってさらに18時間培

養した後、観察されたコロニーの数を比較しました。

その結果…

コピー用紙や塩化ビニル素材で培養したものは2000

個近くのコロニーを確認したのに対し、無垢材で培

養した場合は、0〜2個しか確認できませんでした。

この実験から、スギ無垢材は黄色ブドウ球菌に対し

て抗菌効果を示すことが明らかとなりました。

コアー建築工房 佐藤


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