コアー建築工房では、地鎮祭の時に地縄確認をしています。
基礎工事・掘削の前に建物の配置を決める 「縄」 を地面に張ります。
縄が建物の柱の芯になります。

その柱を中心に 「壁」 が構成されていきます。
壁と一言で言っても多くの物で構成されており、
柱の間には断熱材、セルロースファイバーなど 約120㎜
部屋内には、せっこうぼーど、仕上材の珪藻土。約15㎜
外部側には構造用合板、透湿防水紙、通気層、モルタルなどの防火構造、仕上材など。約65㎜
合計 約200mmの壁になります。

その壁厚を考慮しながら建物を配置します。
「南側に庭を広く取りたいから北側に建物をいっぱい寄せて建てよう!」と、考える方多いと思います。
そこで出てくるのが 「外壁の後退距離の制限」 という建築基準法です。
これは敷地境界線から建物の外壁までの距離を制限される法律です。
1.5mや1.0mといった距離です。第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域に見られる法律です。
さっきの考えなら、 「庭が広く取れないじゃない!」 ってなります・・・。
でも、この法律があることにより、隣地どうしの建物の距離が離れます。
(壁面後退が1.0mなら双方が1.0mバックするので → 2.0m離れる! 1.5mなら3.0m離れる!!)

その周辺の建物間が確保されることにより街並みが落ち着き、通風や採光に有利になりますよね。
その他に、北側斜線、高度地区、建築協定などたくさんの規則があります。
それらを考慮して外観を設計しています。



( 藤原 )

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