風見鶏の館ってご存知ですか?
赤レンガと尖塔の上の風見鶏で有名な神戸異人館街のシンボル。
明治42年頃にドイツ人貿易商ゴッドフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。
城館風の高い天井やアール・ヌーボー風の装飾等異人館の中でも異彩を放つ建物で、
昭和53年に神戸市の所有となり、同年に国の重要文化財に指定されています。
中に入るとボランティアの案内をしてくれる方がおられ、色々と説明をしてくださいました。
数ある異人館の中でもかなり凝ったデザインや機能性を持ったこのお家。
毎晩のように晩餐会が行われる写真の部屋は照明は王冠のようなデザインにしてあったり
天井や写っていないですが、入り口の衣装や引戸にしているなど、
権威を表す部屋の造りだったそうです!
実は作ったのは日本の宮大工さん。なので、障子のますこだったり、天井だったり、引戸だったり・・・と
ドイツ人の方のお屋敷ですが、日本のデザインも使われていたりしました。
外部のベランダ部分は日本の縁側と同じ、夏は日差しを避け
冬は日当たりの良い、心地いい場所として作られていました。
日本に同じように作ると寒いので、板を張り、窓を入れたそうです。
どこの国でも快適に暮らす工夫があり、さらに気候風土に合わせて工夫すること・・・
そんな心地よさと、異国情緒の風情を感じられました。
(田深)