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海の見える丘の上のホームオーナー様宅で、でっかいサイクルポートを作りました!

「サイクルポート」と言えば、どの様な姿を思い浮かべますか?
きっと大抵の人は、「アルミ製のフレームにポリカ板が貼られた屋根、それを支えるアルミ製の脚。カーポートの少し小さい版」みたいなイメージを持っておられるのではないでしょうか。さて本日は、そんな既成概念を覆す、木製のでっかいサイクルポートを作らせて頂いたお話です。

阪南市にあるホームオーナーK様のお宅は、100坪程度のゆったりした土地に、建物の向きを斜めに振る、というコアー得意の配置になっており、そのため玄関横に3角状のそこそこ広い空きスペースがあります。そのスペースを利用して、自転車置き場を作りたい、というのがK様のご希望でした。

まずは、アルミテラスを取り付けてはいかが?と話がスタートしたのですが、どうもそういう取って付けた様なモノでは無く、既存の建物と融合するようなイメージの物を求められておられるご様子でした。

そこで、コアーの木造住宅に一番似合うのは、やはり同じ木でつくられたものだろう!
と、提案したのが下のプランです。


木の柱と梁、屋根は本体建物と同じガルバリウム鋼板葺き。但し勾配が緩くなるので、横葺きではなく立平葺きとします。足元は自転車を置く場所ですから、コンクリート土間にする、といった内容です。
はっきり言いますが、アルミテラスを取り付ける工事より、うんと費用がかかります。いろんな材料を揃え、多種多様な業者が入れ替わり立ち代わり現場に入るような工事になりますからね。なのに、、、
「それでお願いします!」
と、あっさりとご依頼を受けました。
「いやいや、結構工事費がかかりますよ。いいんですか!?」
提案したこちらが戸惑うイキオイでした(笑)。

作るなら年内にやってしまおう!と予定を組みました。
担当大工さんは、K様邸を建てた中村棟梁。
材料を段取りする前に、実際の納め方の確認・調査のため中村棟梁に現場に一緒に行ってもらい、久々にK様ご夫妻と顔を合わせました。K様には、「大工を連れて行く」としか伝えていなかったので、ちょっとだけサプライズ。感動の再会(笑)となったのでした。

さて、中村棟梁に現場状況を見てもらい、詳細に打ち合わせた結果、コンクリート土間打ちの形を玄関ポーチから行きやすいように一部を変形、木製フレームも軒の出を大きくし、間口も広げよう、という事になりました。
↓打ち合わせ後、書き変えた図面です。

先のフレーム図と比べたら分かりますが、パワーアップしておりますででしょ!

 

さて、ここからは、時系列に沿って工事の様子を見て頂きたいと思います。

工事前の現場の様子。

こちらは、当社倉庫内での事前作業の様子。

フレーム用木材の刻みをしました。刻んだのは、もちろん中村棟梁。

そして上記材に、倉庫内でキシラデコールを塗布。

施工は、K様邸新築時の塗装工事を担当したハナサキさん。

さて、ここから先は現場での作業となります。
外構業者による、土間のすき取りと柱の基礎工事。

そして、いよいよフレーミング工事の日を迎えました。
施工するは、中村棟梁と若手社員大工の小野塚、小林(海斗)の、強力3人チームです。


ここでちょっと、施工進捗から話が反れますが、現場周辺の風景に目を向けて頂きたいと思います。じつはK様宅は海が見える丘の上の住宅地にあるのです。

道の先をアップにすると、

ほら、この下り坂は海岸へと続くのです。
夕日は、この海の向こうに沈むはず。素敵だな~。

はい、施工の続き行きます。
屋根の合板を張って、フレーミングは完成へ!

日を変えて、土間コンクリート打ちを行いました。


コンクリート打ちをフレームの後にしたのは、柱を受ける金物の足元を、コンクリートの中に埋めてしまうためです。

土間コンクリート打ちから3日間の養生後、コンクリート枠を解体。
同じ日に、屋根のガルバリウム鋼板立平葺き、樋取り付けを行いました。

さらに日を改めて、仕上げ工事。
天井合板の塗装と、周辺部の整地・真砂土敷設を行いました。

サイクルポート大盛一丁 完成です!
如何でしょうか。かなり立派な大きさです(笑).
屋根の下で、バーベキューパーティーが出来そうです。絶対やりたくなると思います!
見た目の納まりも、ここにサイクルポートが無い方がおかしいぐらい、元の建物に馴染んだのではないでしょうか(←自画自賛)

そして、さらに後日、、、
K様が、ご自分で周辺部に白い小石を敷き詰められました。
雨が降ったとき、真砂土が流れるのが気になった、ということでその対策としてです。


見た目もとっても綺麗です!
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楽しさが増したご自宅で、K様ご一家が末永く幸せに暮らしていかれることを心から願い、今回のお話はおしまいです。

(梅谷)

 

  

 


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