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大工さん紹介 第4回 川上 悦雄棟梁

大工さん紹介の第4回は、住宅再生の達人の川上悦雄棟梁です。

悦雄棟梁は、昭和27年6月に熊本県で生まれました。

6人兄弟の3男として生まれた悦雄少年は、家の周りが海と山に囲まれていたこともあり、

大自然の中でのびのびと育ちました。

子供のころは船で海に出て釣りをすることが多く、今でも釣りは趣味として楽しんでいます。

 

大工さんを目指すきっかけとなったのは、親戚のおじさんが大工さんをやっており、その人に勧められたからです。

職業訓練校に1年間通い、大工さんの勉強をして、おじさんのところで働き始めます。

そこでは木造からコンクリート、鉄骨まで幅広く経験をしました。

20歳まで熊本で働きますが、その工務店の経営が怪しくなってきたことで、大阪に出てきます。

東住吉の矢田駅近くの6畳1間の先輩のアパートで1ヶ月間、3人で共同生活を送りました。

先輩のところへ居候させてもらっていたのですね。

それから長居に引っ越して、共同生活から脱しました。

 

コアーとの出会いは、弟の勝彦さんの義理の父の家の上棟で戸高恵一棟梁たちと会ったことが始まりでした。

大工さんの世界もいろいろ繋がりがあるようで、すでにコアーに入社していた向野さんに誘われて入社します。

その向野さんは、悦雄棟梁と中学の同級生でした。

一緒に熊本から出てきて、別々の工務店で働いていたのです。

それが今から15年くらい前の話です。

 

そこから約15年、新築と住宅再生でたくさんのお家を建て、また再生をしてきました。

現在は住宅再生の仕事の方が多く、それは技術と経験が無ければその仕事は出来ないということの裏返しで

みんなから多くの信頼を得ています。

「新築と住宅再生のどちらが好きですか?」と質問をしたら、間髪入れずに「住宅再生」と返答されました。

理由は、「新築ではすでに決まっていることをその通りにやっていくだけだが、住宅再生では自分の経験により

いろいろ判断しなければいけないことが多く、そこが面白いところ」とのことでした。

これからの目標を聞くと、「与えられた仕事に全力でやりがいを持って」と答えられました。

たくさんの失敗をしてきたが、それをただの失敗にせず、次に生かしていくことが大事であり、これからも

古民家の再生を楽しんでいきたいと淡々と語ってくれる姿が印象的でした。    (佐野)

 

 

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