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パッシブデザインコンペ

千原さんお疲れさまでした

以前報告しておりました、パッシブデザインコンペ一次審査通過者の公開審査が先日13日に行われ、

私も東京まで行かせていただきました。会場入りし、発表の順番が伝えられます。

「コアー建築工房さまの発表は2番です。」

会場の緊張感は開始から納まる気配がありません。むしろ期待や不安、色んな人の想いと共に増して行く気がします…

 「プレゼンテーションは各作品ごとに2分ずつとなっています。」

弊社プレゼンテーターは企画室の 千原 徹 です。

2分間のプレゼン後、待っているのは豪華な7名の審査員の方々からの質疑応答タイム。

とってもからく、ほろ苦くて、更には厳しく!な様々な観点からの講評が審査員の皆様より発表者に伝えられます。

広いステージ上に1対7。「この難関が用意されていたのか…!!」と、

軒並み、どの作品もこの時間を予定より超過しながらも、先生方がプレゼン作品を解き明かしていく様子を会場で私も見届けていました。

 

後、結果を報告しますと、残念ながら賞を受賞することはできませんでした。(ざんねん…

ですが、全体の公開審査を公聴していて、受賞作品を拝見して、審査の考え方を理解納得して。今は反省もしています。

今回の審査では3.11の東日本大震災のキーワードが幾度となく挙げられていました。

環境の良い状態で環境に良い家?という状況にはきっぱりと疑問を投げかけられる先生もいらっしゃいました。

もう一歩踏込んだ提案や発想が今回評価されていたように感じます。

私達の作品は、これから実際建築の計画がある現場をプレゼン用にまとめていきましたが、

この計画を活かしきれなかったのは、やはり“自然は時に厳しい面をもっている”という点を突き詰めたプレゼンを行えていなかったということ。この審査で、というより、これからの日本の住まい方について求められているモノとは?に対して訴える力が不足していました。

ただ、集合住宅でパッシブへの取組みを取り入れたことは、多数の先生方から評価をいただきました。

設計事務所、学生、大学関係者、工務店…288件の応募作品から、目に止めていただくだけでなんてすばらしい!

などともう勝手に満足してしまっていました、ここに来るまでは。

現代に求められている大切なものは “個々で行うのでは無く、皆で取組む” ということ。

このコンペもパッシブデザインの発展と向上を願う意図が含まれています。

今は、私達もその一翼を担っているのだと、積極的に普及に努める義務があるのだな、と改めて感じています。

P7135718 会場の一角にはには一次通過者の作品が掲示されています。

それから、このコンペには住宅部門、技術・製品部門の他にも、『住まい手・ライフスタイル部門』があるのですが、この展示コーナー、非常に熱かったです!私は夢中で見入っていました。

その名の通り、住まい手さんが暮らしの中で行っている工夫・気付き等を、写真等を利用して手作りの本にしたり、時にはグラフで詳しく表したり(!)して心のこもった力作に仕上げておられます。見ているだけでなんだか希望のイメージが伝わってきます。

何度も同じことを言ってしまっている気もしますが、皆で取組むことはいずれ大きな力になって、

実質的な数字の実績だけでなく、心の環境にも良い影響を与え続けてくれるのではと思えました。

プロ、一般に関わらず個性豊かに多様な作品が今回集まっていましたが、きっと共通する想いは一つではないかと…

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今回のパッシブデザインコンペの公開審査は、“OM全国経営者会議”という全国のOMソーラー加盟店が集う年に1度の大きな会議の1日目の催しで、まだまだ他にも(実は後2日ありまして)興味深い講演等を聞いたのですが、コンペの報告に熱くなりすぎてめずらしく止まらなくなりそうです、なのでこの辺で… (田村)

後、今回はコアーのお家の住まい手の皆様のご応募はありませんでしたが、次回開催された時等は皆様の素敵な暮らしをご披露いただけたらなー…等と自分がするわけでもないのにそんな願望を持ってしまったり書いてしまったり、ぜひ宜しくお願い致します。