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お寺の屋根、破風の修理

仕事柄、たまに屋根の上に登ることがあります。

正直なところ、高いところは苦手です。

なんとか屋根に上がれたとしても、まともに動けません、高所恐怖症ですから。

その点、大工さんたちは、じつに身軽に屋根の上を移動します。

信じられません。超能力です、あの動きは!

さて、今日は屋根の上のベテラン大工さんの仕事ぶりを見て頂きます。

 

まずは下の写真をご覧ください。

善正寺

ふつーの家ではありませんね。

お寺の庫裡、です。

堺市内にあるお寺ですが、当社ではこの庫裡をメインに、

かなり大がかりな再生工事をやらせて頂いております。

 

この写真からは補修場所は見えないのですが、

右端の方に梯子が架かっておりますでしょ。

ここから屋根の上に登ります。

1階の屋根だから、私でも、まあ、だいじょうぶでした。

はい、これが今回の補修ヶ所。

善正寺00

切妻のところにある化粧板、破風(はふ)といいます。

手前側が外れており、奥側も反れて傷んでいます。

これを新しいものに取り換える作業をしてもらいました。

善正寺02

写真のアングルが変りましたが、作業中の写真です。

取り付けるための下地を調整したいるところです。

 

話を端折りますが、出来上がりはこんな感じ↓

善正寺01

材料は桧。

節がない桧板を、超仕上げという滑らかな表面加工をしてものを取り付けました。

新しいので、白くて眼をむいておりますね。

あとは、年月の経過が仕上げ工事をしてくれることでしょう。

 

せっかく本格的な和瓦葺きの屋根をお見せするのですから、

付き物のアレをアップでお見せして、本日は終了です。

善正寺03

鬼、です。

それでは、また。

( 梅谷 )